2011/08/09

シュタインズ・ゲート絶讃ハマリ中なのだぜ その2

(※本記事に重大なネタバレは含みません)


TV1クールすぎた時点で原作ゲームを始めて、放映話に速攻追いついたのは正解でした。
その決断の背中を押してくれた人たちには心底感謝しています。
アニメで話を知ってしまうより、ゲームでプレイヤーとして、ストーリーの分岐点で、どちらを選択するか、という決断は、やはりADVゲームならではの醍醐味であるし、その決断こそが物語とキャラに対する思い入れを強化する強力な要因になるからにほかならないからです。

そしてシュタインズ・ゲートというゲームはその点でシナリオも、ゲームとしても良く出来ている。
特に鈴羽、まゆしぃ、助手の分岐ポイントでの決断は断腸の思いでせねばならず、主人公岡部と気持ちがシンクロしすぎてヤバかった。
その結果どんどんキャラが好きになってしまい、個人的に助手こと牧瀬紅莉栖の魅力に完全に虜になってしまった。
鈴羽もそのキャラの持つ背景込みでいろいろ想像の余地が多く魅力的だし、まゆしぃと岡部の関係性の深さにぐっと来る
SF的な魅力に加えて、キャラ的な魅力、ドラマ的な魅力も深く、タイムトラベルものでの最大の魅力である、時間、平行世界(シュタゲでは世界線)を扱った切なさ、ロマンチックさがぎゅっと物語に詰め込まれている。

シュタゲという作品はSF面でシナリオは相当練られている。
自分が知るかぎりの時間ネタ並行世界ネタを扱った作品からの引用、魅力を全部入りで見せてくれる。
なので、その方面での評価も確実に高い作品ではないかと思う一方で、登場人物がネットスラングを駆使し、オタ文化に属するキャラばかりなので、その方面に疎い、あるいは馴染みのない人間にはハードルの高い作品になっているかもしれない。
しかし、残念ながらというか、幸いにというか自分はそのオタ側の人間であるが故にそれは加速剤の役目しか果たさなかった。
であるが故に、この作品の最大のポイントは、時間SF的な文脈の上に成り立っていると同時に、それが萌えとギャルゲーのオタク作品文脈の上に昇華されているということだろう。

シュタインズ・ゲートのような、ギャルゲー文脈上にありつつ、恋愛要素低めのシナリオ重視タイプのADVゲームは、ある一定のジャンルとして存在し評価の高い作品も多いことは知りつつも(Ever17とかその辺?)、ほとんど未経験だったので、相当に疎かった。
アニメ化というきっかけで興味を抱かなければ、自分自身出会うことのなかった作品かもしれない。
だからこそ逆に出会ってしまったが故に、そのジャンルの作品として新鮮に楽しめたとも言えると思う。

すなわちこれがシュタインズ・ゲートの選択というこか、エル・プサイ・コングルゥ(←使ってみたくなる厨二病発症中)


たぶん続く


Steins;Gate(通常版)
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シュタインズゲート絶讃ハマり中なのだぜ その1

シュタインズ・ゲートに本格的にハマりました。
アニメを13話まで見た時点で、我慢できなくなり、周囲の勧めもあって、原作ゲーム購入を決断し丁度鈴羽ルートの分岐点までをプレイしたところで、放映話に追いつき、その後一気に全ルートのエンディングをクリアし、現在ネタバレの恐怖を回避して余裕をもって、現在の放映を心待ちにしているという現状です。
さらに比翼恋理のだーりんも買い、これもクリア。CDドラマを聞き、次はコミック版か小説に手をだそうかといったところです。

そんなシュタインズ・ゲートの魅力、なぜこんなにハマってしまったかをまとめておきたいと思います。
(※以下本記事に重大なネタバレは含みません。初期段階でのシュタゲの魅力、自分がハマった要因について書いています)

予備知識の全くない当初のシュタゲのイメージは、春の新作時期でやたら既存ファンや製作サイドが、大作、傑作かのようにハードルをあげてきてるなあという印象しかもってませんでした。
で、そのハードル上げしてきた作品がどんなもんなのか、という多少の野次馬的興味の視線でしか見ていなかった、というのが正直なところです。
ゲーム方面に疎いので、そっち方面でのシュタゲの評価も、あらすじすら知らなかった。
ただネタバレ回避したほうがいいという話だけは信じて、ニコニコ動画視聴だったので、コメントオフで見ていました。(結果この情報には感謝してもしきれないくらい正解でした。)

最初の5,6話までは伏線張りとキャラ描写に費やされ、いつ話が動くのかとやきもきしながら見てはいたものの、タイムトラベル、タイムリープを扱ったSFなのね、ということがわかった時点で、そこそこ興味は惹かれていた。
タイムトラベル、タイムパラドックスを扱った作品は子供の頃から慣れ親しんだネタであるし、漫画アニメにとどまらず、映画、小説でも好きな作品がたくさんあるので、そういった作品の記憶もあって、シュタインズ・ゲートがどういう仕掛けで、楽しませてくれるか期待値もあがった。

そして、過去へ遅れるメール、Dメールで少しづつ世界が歪み、9話でフェイリスのDメールの及ぼした結果に戦慄、ここが本格的にこの作品が「面白い」と思った瞬間だったのではないかと思う。

過去にタイムトラベル、タイムリープで、違う世界にみたいな作品は数多く見てきたけれど、Dメールという発想自体が新鮮で、そこが今という時代を映すアイテムとして、面白かった。
また、そのDメールが、非常に身近な携帯電話と電子レンジを組み合わせた発明品で、偶然によって生まれたものであるという、現実からの地続き感、そこから物語が膨らんでいくスケール感、疾走感は、SF的な面白さを引き立たている。

タイムリープ、タイムトラベルもの、としてこれは面白いんじゃね?
それでいてこの手のジャンルでこんなにわくわくするのは久しぶりじゃね?
というのが、まずシュタゲにハマる最初の一歩ではなかったかと思います。

以下続く



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